『仏陀が説かれた大無量寿経』のはなし

その21

そこで弥勒菩薩がお尋ねになりました。

「世尊よ、いったいこの世界から、

どれほどの人々が浄土に往生できるのでしょうか」

「過去現在未来を通して言うならば、

この世界からは六十七億の人々が、

住正定聚の菩薩となって往生するであろう。

もちろん、この世界からに限らず、

十方世界から無数の菩薩たちが

阿弥陀如来の浄土に往生するであろう。

遠照仏の国土からは百八十億の菩薩たちが、

宝蔵仏の国土からは九十億の菩薩たちが、

無量音仏の国土からは二百二十億の菩薩たちが、

甘露味仏の国土からは二百五十億の菩薩たちが、

龍勝仏の国土からは十四億の菩薩たちが、

勝力仏の国土からは一万四千の菩薩たちが、

師子仏の国土からは五百億の菩薩たちが、

離垢光仏の国土からは八十億の菩薩たちが、

徳首仏の国土からは六十億の菩薩たちが、

妙徳山仏の国土からは六十奥の菩薩たちが、

人王仏の国土からは十億の菩薩たちが、

無上華仏の国土からは無数不可称計の菩薩が、

無畏仏の国土からは七百九十億の菩薩たちが、

それぞれ必ずや、阿弥陀如来の浄土に往生するであろう。

仏国土の数はいま言った十四に尽きるものではない。

十方世界には無数の仏国土がある。

それらから、それぞれ無数の菩薩たちが

阿弥陀如来の浄土に往生するであろう」

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2002.11.16